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韓国がガソリン精製輸入を日本ですると扇動された日本人たちを啓蒙

by ツララカララ™ 2023. 4. 5.
日本はレジ袋の原料を韓国から大量に輸入している |
韓国の石油製品のほとんどは日本から輸入している? |
【コラム】基準緩和してまで日本からガソリン輸入?!|韓国経済News
スクリプトグラフ: 韓国の石油の輸入の殆どは日本に頼っている、というデマ

 

ネット上では、韓国は石油製品が国内で作れなくて、ほとんど日本から輸入していると言う話が、まことしやかに流れています。

例えば、Yahoo知恵袋で「韓国、石油輸入」というキーワードで検索してみると、「韓国は日本に石油を頼っているというのは本当ですか?」とか、「韓国は自力で石油を作れないんですか?」とか、「日本が韓国に石油の輸出をヤメるだけで韓国は破綻するのではないのですか?」などという質問が多数みられます。

そしてその解答として、「韓国内には製油所がない」、「製油所があってもウォンに信用がないので原油を輸入することができない」、「韓国内でも石油製品は作っているが、品質が悪くて使い物にならない」など、まるで見てきたような答えをする人がいます。

慰安婦や徴用工の問題に絡めて、韓国に石油製品を輸出しなければよいなどの論調まであります。

しかし、これは私の抱いていている韓国の石油産業のイメージとは全然異なっています。いや私だけでなく、石油の貿易に少しでもかかわった人なら、とんでもない、まったく逆だという感想を聞けると思います。

1.結論

  • 韓国の石油製品のほとんどを日本から輸入しているというのはまったく根拠のないウソ
  • むしろ韓国は石油製品の大輸出国である

2.韓国への石油製品輸出量

韓国が日本の石油をどれだけ輸入しているかについては、資源エネルギー庁が発表している石油製品の輸出入統計を見れば明らかです。

これによると、平成30年度の日本から韓国への石油製品の輸出は322万㎘です。一方、韓国の石油製品消費量は、16,376万KLですから、日本からの石油製品の輸入量は韓国の石油製品消費量のわずか2%に過ぎません。

ちなみに、平成30年度に逆に韓国から日本が輸入している石油製品の量は821万㎘あり、これは輸出量の2.5倍。つまり、日本は韓国へ輸出する量の2.5倍もの石油製品を韓国から輸入しているのです。

韓国が石油製品のほとんどを日本から輸入しているどころか、むしろ日本が韓国から輸入している方が多いというのが実態です。

3.間違いの理由

では、なぜそんなウソがまことしやかにながれているのでしょうか。

Zohnamさんのブログを引用させてもらうと、

「韓国の輸入軽油の95%ぐらいは、日本からのものである」という事実があり、これを誤解・誤認した人が2chにレスしたのが原因 ということのようです。

また、2015年02月03日付けの中央日報では、「韓国の軽油市場で輸入ディーゼル燃料(軽油)が占める割合は2010年の2.6%から昨年は8.1%まで急増した。業界関係者は物流費など制約要件などを考慮すると韓国の輸入軽油の95~97%が日本産とみれば良い」と報道しています。

つまり、韓国で使われている軽油の8%程度が輸入されていて、この8%の輸入軽油のうちの95%くらいが日本からのものだということです。これが「韓国の石油製品のほとんどが日本から輸入されている」と誤解されて広まっていったのでしょう。

4.韓国は石油製品の大生産国

では、韓国の石油産業はどのようになっているのでしょうか。資源エネルギー庁の報告書によると、韓国の製油所は以下の表のようになってます。

会社名 製油所名 立地 原油処理能力
SK SK Energy 蔚山 98万BSD
SK SK仁川石油化学 仁川 25.5万BSD
GS-Caltex 麗川製油所 麗川 88万BSD
S-Oil 温山製油所 温山 67万BSD
現代Oilbank 大山製油所 大山 39万BSD

※BSDはバレル/日 1日あたり何バレルの原油を処理する能力があるかを示したもの。1バレル=159リットル

この表からわかるように、韓国には製油所が5か所しかありません。日本は22か所あります。しかし、1か所あたりの規模は非常に大きく、最低でも25.5万バレル/D、最大の製油所は98万バレル/Dもあります。これに対して、日本の製油所は最大でも32万バレル/D。平均で16万バレル/Dしかありません。

一般に製油所は30万バレル/Dあれば大きい方で、蔚山のように98万バレル/Dというのは世界的にみてもバカでかい。おそらく世界でも5本の指に入る製油所ではないでしょうか。

このように、韓国の製油所は数こそ5か所しかありませんが、精製能力は非常に大きく、その結果、石油製品の生産量は国内必要量を大きく上回っています。そのため製品が余剰となり、2014年のデータでは生産量が16,376万㎘、輸入が5,186万㎘、輸出が7,136万㎘であり、差し引き1,950万㎘の輸出超過になっているのです。(JPECレポートより)

韓国石油製品の品質についてもいちいちデータをあげませんが、日本の石油製品とそん色はありません。例えばガソリンや軽油の硫黄分は公害対策としてできるだけ低い方が望ましいのですが、硫黄分をほぼゼロまで下げているのは、アジアでは日本と韓国だけしかありません。(アメリカもまだ達成していません)

 

韓国の環境基準が日本よりも厳しいというのは意外だが、これは後発者のアドバンテージといえる。韓国の石油精製業界は日本よりもかなり遅れて設備投資を行ったが、そのおかげで新しい技術によって大規模な工場を建設することができた。SKエナジーの蔚山工場は日量84万バレルの生産能力があり、世界に800あるプラントの中で3位を誇る。GSカルテックスの麗水工場(76万バレル)は同じく4位、Sオイルの温山工場(67万バレル)が5位、現代オイルバンクの大山工場(39万バレル)は21位だ。日本には28カ所の石油精製工場があるが、そのうち40万バレル以上の規模を持つ工場は1カ所もない。

韓国は環境基準も世界トップレベルだ。環境部(省に相当)は1990年代以降、国内の石油精製業界に厳しい環境基準を要求した。その理由は、韓国には中国から大量の汚染物質が流入している上、都市は盆地が多く、人口密度も非常に高いため、大気が汚染されやすいからだ。例えば硫黄成分の場合、世界で最も環境基準が厳しいとされる米国のカリフォルニア州は20ppmだが、韓国は10ppmとなっている。ベンゼンは日本よりも規制が厳しく、芳香族やオレフィンに関する規制は日本にはないが、韓国では基準が設けられている。

石油業界ではこれらの環境基準に合わせるため、2003年以降だけで総額6兆4000億ウォン(約4600億円)以上の投資を行ったと主張している。この数字が事実かどうかはともかく、韓国の石油業界が巨額の設備投資を強いられてきたのは間違いない。こうした努力が実を結び、韓国は価格や品質面で高い競争力を持つようになり、今では国内で精製されるガソリンや軽油の55%を輸出している。米国のカリフォルニアや欧州連合(EU)、日本にも韓国で精製されたガソリンや軽油が流通しているのだ。

 

なぜ韓国は日本にナフサを輸出しているのか

まず、韓国の石油精製能力であるが、2016 年現在、日量 319.5 万バレルで、これは世界でも5、6番目にランクされる規模である。日本が日量351.9万バレルであるから、ほぼ日本の石油精製能力に匹敵する。

一方、韓国の人口は5,100万人、GDPは1兆7,200億ドルであるから、人口では日本(1億2,700万人)の約半分、GDPでは日本(4兆9,720億ドル)の4割に届かない。この経済規模で、この韓国の石油精製能力はいかにも大きすぎる。

このような過剰な石油精製能力は、韓国特有の財閥が関係していると言われる。韓国ではいくつかの財閥が、それぞれ化学工業、半導体、コンピューター、造船、建設、食品、小売業からホテル業、ゴルフ場に至るまでそれぞれフルセットで揃えるという経済構造がある。

石油精製についても現代、SK、GS(LGから独立)、双竜の各財閥が、それぞれ1か所ずつ(SKだけ2か所所有)製油所を建設しているが、その多くは精製能力が日本の標準的な製油所より数倍大きい巨大製油所である。これは各財閥が互いに競い合って規模を大きくした結果であろう。(石油精製などの装置産業は計算上、規模が大きいほど採算が向上する)

当然ながら、この大製油所で生産された石油製品は国内で消費しきれない。かといって製油所の稼働率を下げれば、採算が悪化する。(製油所建設投資を回収するために、稼働率は常に上限を目指す必要がある)

その結果、生産された石油製品のうち、国内で消費されないものは必然的に海外へ輸出するということになる。実は韓国は、生産された石油製品の約半分から3分の1を輸出していると言われている。その輸出先はガソリンや軽油は主に東南アジアへ、そしてナフサは日本へと言うわけである。

つまり、韓国は財閥間の競争によって、その経済規模に不釣り合いな巨大な石油精製施設を建設した。その結果、大量に原油を輸入して、石油製品を大量に製造する羽目になり、国内では使いきれないので、大量に輸出するという構造になっているわけで、ご苦労さんと言いたいところである。

が、その結果、現在ではナフサを含め石油製品は韓国にとって重要な輸出品目となり、外貨の稼ぎ頭のひとつとなっている。

ちなみに、カタールやUAEなど中東諸国も海外に輸出することを目的として石油精製を行っており、その一環としてナフサも輸出しているわけで、韓国と同じように、ナフサが余ったから日本に輸出しているというわけではない。

今回、日本ではレジ袋が有料化されたため、レジ袋の需要が減少することになるだろう。その結果、ポリエチレンの生産が減り、その分、理屈の上ではナフサの輸入が減ることになる。

ただし、レジ袋の削減量は日本全体のプラスチック生産量と比較すれば、ごくわずかであるから、ほとんど数量的な影響はない。今後も韓国からのナフサの大量輸入は継続されることになるだろう。

日本が韓国でガソリンを輸入(笑)

韓国の輸出品目1位は半導体、2位が石油化学製品