現代起亜自動車、GMとフォードを抜いて米EV市場で販売2位
Posted July. 10, 2023 08:42, Updated July. 10, 2023 08:42
現代(ヒョンデ)起亜(キア)自動車は、米国のインフレ削減法(IRA)の影響にもかかわらず、今年上半期(1~6月)に米電気自動車(EV)市場でテスラに次いで販売台数で2位となった。IRAとは関係なく補助金(税制優遇)を受けられるリース(商業用)市場を攻略したのが功を奏したと分析される。
9日、市場調査会社モーターインテリジェンスなどによると、現代起亜自動車は、IRAの補助金対象から除外される不利益にもかかわらず、今年上半期に米EV市場でテスラ(33万6892台)に次いで2番目に多い3万8457台(合算)のEVを販売した。米国産EVやバッテリーメーカーに対して、最大で7500ドル(約977万ウォン)を支援するIRAの施行にもかかわらず、秀でた成績を上げたのだ。
ゼネラルモーターズ(GM)は、昨年上半期より4倍以上EVの販売台数を伸ばしたにもかかわらず、3万6322台と現代・起亜自動車に少し遅れをとった。フォルクスワーゲンは、前年同期の2倍以上の2万6538台のEVを米国で販売し、4位についた。昨年、米EV市場で2位だったフォード自動車は、2万5709台の販売台数でトップ5に落ちた。
米CNBC放送は、米IRAによる税額控除対象から除外された現代・起亜自動車が2位となったことについて、「取り分け注目に値する」と評価した。
現代・起亜自動車が、米国で商業用車両の販売台数を伸ばしてIRAに対応した戦略が、このような結果につながったという分析が出ている。IRAには、商業用EVは北米地域で生産されなくても税額控除を受けられる例外条項が含まれている。現代自動車のランディ・パーカー米国販売法人最高経営責任者(CEO)は最近、「現代自動車の米国内でのEVのリースの割合は、年明けの2%から現在は30%以上に急増している」と明らかにした。
一方、現代自動車グループは同日、鄭義宣(チョン・ウィソン)会長が7日(現地時間)、世界最大手の半導体メーカー・インテルの欧州主要生産基地であるアイルランドキャンパスを訪問し、半導体工程を視察したと明らかにした。現代自動車グループは、グローバル半導体サプライチェーンの再編の現状を調べ、車両用半導体を円滑に調達する案を探すためのものだと説明した。
鄭会長が、直接半導体サプライチェーンの点検に乗り出したのは、EVと自動運転の高度化で高性能車両用半導体の需要が毎年爆発的に増えているためだ。高性能車両用半導体は、EVや自動運転車など、未来モビリティの頭脳の役割を果たすコア部品だ。鄭会長は今年初めの新年会で、「現在は自動車に200~300個程度の半導体チップが入っているとすれば、レベル4の自動運転の段階では2000個の半導体チップが入ると予想される」とし、車両用半導体とグループ内の関連技術の内在化の重要性を強調した。
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